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余裕で飯を食っていたらやはりまずかった・・・
この日を外すと取り返しがつかない。 何の為に激しい日程を調整したのか意味が なくなってしまう。 2008年、とある美しい女性のお客様にご宿泊頂き、 その方のメッセージを持ってこのマカブーチャに 挑んだ事がある。忘れもしない、光栄なお役目を 頂いた想い出である。 そのお客様は若く美しい女性のお客様であったが、 実は耳が聞こえないのであった。ある日インターネット で予約が入り、備考欄にその旨が記されていた。 ご来館頂いてからは、ずっと筆話でのコミュニケーション であったが、本当に明るく清々しかったのを覚えている。 夜はタイ料理も食べに来てくれて、その時にちょうど当店 イベント、ロイカトーン祭をささやかに開催していたのであった。 灯篭の代わりに、お客様のメッセージを大切にタイのお寺に 納めてまいります。との約束をさせて頂いていたのであっ たが・・・・。 実はその美しい女性のお客様のメッセージに強く心を打たれて しまったのであった。メモが無くても心に刻まれ、今も鮮明に 覚えている。 「私は耳が聞こえません。でも大好きな旅行が出来て幸せです。 私を旅行に行かせてくれた職場の皆さん、そして家族や友人。 この時間を作るために手伝ってくれて本当に有難う。」 こんなメッセージが書かれてあったのであった。 お願い事ではない・・・ 祈りではない・・・ ただただ感謝か・・・ 想定外であった・・・。何て清い・・清らかな・・・ 美しいのは外見だけではなかったのであった。 私は震え、心の底から眠っていたパワーが溢れ出したのであった。 心の中で呟いた。 「 このお役目、命に替えてでも果たしてまいります。 」 そうしてメッセージをお預かりしてから数ヵ月後、このメッセージを 握り締め寺院に向い、マカブーチャにて天高く飛んでいったので あった。日本に帰国後は、すぐにご報告のメールを差し上げた事は 言うまでも無い事であった。 と言う訳で、こんな思い出深いマカブーチャである。やり過ごしてし まったら一大事である。 屋台飯を躊躇無く腹に叩き込んでそそくさと出かけた甲斐あり、 お経は終っていたが、何とかマカブーチャには間に合ったのであった。 年を越したので2009年だが、当時のマカブーチャのお経はこんな感じだ。 ご馳走のせいで・・・いや、ホイトートを待ったせいで・・・ このお経は間に合わなかったが・・でも何とか間に合ったのであった。 私は祈った。 何を祈ったかって? 他愛もない事である。 見事自分の役割を果たせますように・・・と言う感じだ。 想いを込めた空飛ぶ灯篭である。 他のみんなの願い?興味はないが、想像するに欲にまみれたエネルギー を感じていたのは事実である。例えば・・・ 今日帰りに500バーツ落ちてますように!とか、私の・・・・ やめておこう・・・ こうして今回の渡タイの一大行事。マカブーチャを達成したのであった。 さて、帰るとするか。 こうして帰り道、またスタッフWWがお坊さんグッズに興味津々・・・ なのを無視しようかと思ったが、やはりここは一つ。他のみんなを 上手く引き止め、WWのお坊さん用バッグをげっとしたのであった・・・。 この時私は達成感に浸っていたが、もう1人のスタッフSの頭の中には ビールの事で一杯になっていたのであった・・・・。 全て言葉は要らず、人のハートが透けて見える能力が備わってしまった。 これはこれでしんどいものである・・・・。 つづく・・・・・
by viewhotelseizan
| 2011-04-10 03:52
| 社長のタイのドキュメンタリー
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